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番号・名称 年 代   構造等
201 本願寺飛雲閣
   (国宝)
桃山(1573
-1614)
一階 招賢殿、八景之間、船入之間、入側、縁、茶室、二階 歌仙之間、階段、廻縁、中二階階段室、三階 摘星楼、階段室等より成る 南面及び北面25.8メートル、東面11.8メートル、西面12.5メートル、三重、こけら葺
本願寺飛雲閣 (撮影:2022-12) 本願寺本願寺飛雲閣 (撮影:2022-12)
特徴等
本願寺は浄土真宗本願寺派の本山寺院で、下京区堀川通に面して境内を構える。文永9年(1274)、親鸞の末娘覚信尼が東山大谷の地に親鸞の遺骨を改葬し、廟堂を建立したことに始まり、室町時代の八世蓮如のころには多数の門徒を抱える仏教集団に発展した。寺地は東山大谷、山科、摂津石山などを転々とした後、天正19年(1591)に豊臣秀吉より現在の寺地を与えられ、伽藍が整えられた。境内に建つ御影堂、阿弥陀堂など8棟が国宝、経蔵や鐘楼など10棟が重要文化財に指定されており、浄土真宗本願寺派本山のたたずまいを今に伝えている。
飛雲閣 (国宝) は桃山時代((1573-1614)建造の三層楼閣建築で、境内の東南部、名勝 滴翠園(てきすいえん)の池畔に建っている。南面及び北面25.8m、東面11.8m、西面12.5m、こけら葺で、一層は主室の招賢殿 (しょうけんでん) と八景の間、舟入の間、さらに後に増築された茶室・憶昔 (いくじゃく) からなり、二層は三十六歌仙が描かれた歌仙の間、三層は摘星楼 (てきせいろう) と呼ばれている。建物の外観は、一層は入母屋造に唐破風と千鳥破風を左右に設け、二層は寄棟造に小さな軒唐破風を三方に配し、三層は寄棟造に変化に富んだ屋根やさまざまな形態の窓を配するなど、桃山時代の気風を伝える貴重な建築とされる。
通常非公開であるが、塀越しに2階より上の部分を望むことができる。
参考資料:本願寺HP/国指定文化財等DB(文化庁)
2022-12-30
       
       
       
       
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